
カクテル療法とは?
カクテル療法とは、中和抗体薬の投与により新型コロナウイルス感染症の軽症・中等症患者向けの治療で、
重症化リスクを低減する効果ができるものです。

当院の指針
自宅待機で苦しんでる方はお気軽にご連絡ください。
中和抗体薬の投与は、注意すべき重い副作用があることから、対象者の方の安全な環境を確保するため訪問診療で行うことを基本としています。
現在、入院病床のひっ迫により入院調整が困難なため、酸素投与が必要な患者が自宅療養の継続を余儀なくされている危機的な状況です。1人でも多くの入院治療ができるよう、中等症以上の病床確保を最優先で進めています。
したがって、中和抗体薬治療(カクテル療法)は現時点でコロナ対応を行っていない自宅待機での対応をお願いしております。

当院でのカクテル療法対象者の基準
次の条件を満たす陽性者を、入院優先度判断スコアやワクチン接種歴を踏まえて順番に治療を行います。
治療の同意が取れた方を対象に、中和抗体役治療を実施します。
尚、当院では、在宅療養中の方を訪問で行います。
尚、次の条件は厚生労働省通知(令和3年7月20日)に基づいて定めています。
基本条件(次のいずれも満たす) | |
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発症4日以内 | SpO2正常(96以上) |
+
部分条件(次のいずれかを満たす) | |
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50歳以上 | 重症化リスク因子(注2)あり |
注2:重症化リスク因子となる下記基礎疾患の一覧
- 基礎疾患
- 糖尿病
- 慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む)
- 現在治療が必要な重度の心血管疾患(症状や心不全伴う冠動脈疾患、心筋症など)
- 高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安)
- 肥満(≧BMI30)
- 治療中の悪性腫瘍(手術、抗がん剤など治療期間を終えたものを除く)
- 免疫低下状態(ステロイド等の免疫抑制剤使用、臓器移植後、血液・骨髄移植、HIV、原発性免疫不全等)
- 肝硬変